「Shutter & Scatter」について

順序が逆になりましたが、今回のシャッター壁画プロジェクトの位置付けを説明いたします。

地元商店街の活性化と、発表経験の少ないアーティストの発表の場として、市民ボランティアと一緒にシャッター壁画の制作を展開している活動も6カ所目になります。

今回は、これまでの活動が評価？され、秋吉台国際芸術村が主催する「Beyond the Wall -アートで、超える-」*と云う企画に入れていただきました。そして今回は、山口市でも同時に壁画を展開しようとしています**。山口市では裏路地などを散策し既存の風景を利用して街のあちこちに点在する「ミタテ画」***を、参加者と一緒に制作していく予定です。

これら宇部と山口で展開する今回のプロジェクトを「Shutter & Scatter」と称しています。（両会場とも参加者募集中！）

「Beyond the Wall -アートで、超える-」*

秋吉台国際芸術村企画

文化庁 地域文化振興プラン事業

「Beyond the Wall(ビヨンド・ザ・ウォール)-アートで、超える-」は、個人的、社会的、地球的な規模で立ち現れる、様々な課題や問題に直面する現代において、アートをとおして、日常の視点や視線を変えるヒントを得、目の前に立ちはだかる「壁」をヒラリと乗り越える軽やかさを共有することを目指す、ソロ・アートプロジェクトのシリーズです。

　国内外のアーティスト達による作品展示をはじめ、滞在制作や、ワークショップ、交流会など観るだけでなくアーティストと直接交流する機会もいっぱい。一緒に制作できるプロジェクトも行います。

　また、次々と展開されて行くプロジェクトのうち、５つ以上のプロジェクトに来場もしくは参加すると、県内作家の素敵な作品プレゼントが当たるチャンスを手にいれられる、スタンプラリーも行います。さらにこのスタンプラリーは、山口在住の美術作家 保手濱拓さんが制作した、５回目で完成するスタンプ版画になっています。

＜山口プロジェクト案＞**

○３段階に楽しめる参加型のWS/共同制作

Step1.１０月２５日（日）10:00～15:00(途中お弁当休憩)

○オリエンテーション(制作)、WS(散策、プランニング、原画制作)

a.アーティストと街を歩く。

　様々な路地裏の風景のなかに「ミタテ」のこころを探して撮影する（デジカメ）

b.ミタテ画の案となる写真を選び、A4サイズにプリントアウトしする。

c.写真の上に直接絵を描き込み、イメージ画を作成。これが原画となる。

※原画をもとに、実制作の可・不可の許可交渉(2週間)

Step2.１１月７日、８日　10:00～16:00頃

○WS（制作、講評）

a.「ミタテ画」として実現化する原画を発表。

b.チーム分け、制作準備

c.制作、片付け

d.完成したミタテ画を見て歩く。

※実制作できない原画が多い事もよそうされるので、基地として使用させてもらうスペースなど、商店街の空きスペースなどで原画展を行う。

Step３.１２月（日程等未定）

○エバリュエーション、WS(マッピング)

山口市内商店街エリアに点在する「ミタテ画」やミタテの路地裏風景を、GPS機能付き携帯で撮影し、オンライン地図にマッピングする。あるいはデジカメで撮影しgoogleマップスなどに埋め込み公開する。

同様に制作される宇部のシャッター画マップと相互にリンクさせる。

「ミタテ画」***

「ミタテ」とは「見立て」を意味し、想像力を掻き立てる芸術表現によく用いられる方法で、町中の風景を参加者の視点で何かしらの形に見立て、既存の風景を絵に利用しながら描いてみようと云うものです。